中年の危機

中年の危機なるものが襲ってくる時期がある。

ご一緒させていただいているコーチングのクライアントさんの多くは40代、あるいはそれ以上。
コーチングのテーマで「やりたいことが見つからない」「これからどう生きるか」など、人生の正午を過ぎても諦められない想いと、自分の人生に対して疑問、そしてタイムリミットが迫ってきた感覚があり残り時間をどう生きるかをお聴きしている。

ここまでの人生で得た必勝パターンでこれからも生きていけると思っていたけれど、自分を取り巻く色々なものが変わっていくので、「マズイ、変わらなきゃ」と意識はあるものの、どうして良いか見えてこないのだ。

同時に、この世代は忙しい。
自分と向き合う時間よりは、他者に求められたアウトプットを行ったり、家族のために時間を使ったり、おそらく無駄に過ごしている時間はないのだろうが、自分のためには生きてはいない。

人生のフェーズが変化していこうとしている中で、自分にとっての「良い人生とは何か?」も深く見つめる時間を十分に取れていない。


かつて私もそうであった。
目の前に自分で吊り下げたニンジンを追いかけてきた気がする。
自分を振り返らずに、前に進むことだけを考えていた。
気持ちが傷ついたときも、「こんなことぐらいで」と、傷口を見ずに前に進んできた。
気づいた時に自分の中にあったのは、前に進むことで疲弊した自分だけだったかも知れない。


仕事から開放され、子育てから開放され、家族の喪失、自分を必要としてくれる誰かはいるのだろうか?
自分に価値はあるのだろうかと思考がめぐる。
おそらく社会で働いてきた人の方が、突然のギャップに苦しみ、自分の中に何も無いと自分自身を責めてしまう。


もし、感覚的に自分もそうかも知れないと思った方、
まだまだ間に合うし、このまま続けると波はまた来るし、波の間隔は短くなる。
ぜひ、こちらからご連絡くださいませ






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